福祉経営情報
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文書作成日:2021/10/31


 コロナ禍が長期化し、福祉施設等の経営にもさまざまな影響が及んでいます。ここでは、8月に発表された調査結果(※)から、2020年の福祉施設等(以下、医療,福祉)の入・離職率の状況をみていきます。




 上記調査結果によると、2020年の医療,福祉全体の入職率は14.7%(入職者数は約112万人)、離職率は14.2%(離職者数は約107万人)となりました。入職超過率は0.5ポイントです。直近10年間の入・離職率の推移は下グラフのとおりです。
 2011年から2019年の入職率は15〜18%台で推移しており、2020年の落ち込みが目立ちます。一方、離職率は13〜16%台で推移しており、2020年はこの期間で2番目に低い割合となりました。医療,福祉では、直近10年間は入職超過の状態が続いています。





 一般労働者とパートタイム労働者(以下、パート)の別に、2020年の入・離職率をまとめると、下表のとおりです。
 一般労働者の入職率は男女とも14%台、離職率は12〜13%程度となり、どちらも入職超過となりました。パートの入職率は男性が20.4%、女性が15.1%、離職率は男性が19.9%、女性が17.0%で男性は入職超過、女性は離職超過となっています。
 一般労働者に比べてパートの方が入・離職率ともに高くなっていますが、これは医療,福祉に限ったことではなく、他の産業においても同様の傾向がみられます。



 医療,福祉全体では、2020年は離職率が低かったものの、入職率が直近10年で最も低くなりました。人材採用がうまくいかず、人手不足を解消できなかった福祉施設等があるのではないかと思われる結果になりました。
 貴施設の状況はいかがでしょうか。


(※)厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概要
 5人以上の常用労働者を雇用する事業所から、産業、事業所規模別に層化して無作為に抽出した約15,000事業所を対象にした調査です。常用労働者は期間を定めずに雇われている者または1ヶ月以上の期間を定めて雇われている者をいいます。入(離)職率は、年初の常用労働者数に対する入(離)職者数の割合をいい、入職超過率は入職率から離職率を引いたもので、プラスであれば入職超過、マイナスであれば離職超過となります。


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