文書作成日:2019/10/24
病院の非常用電源の確保及び点検状況調査の結果
厚生労働省より、「病院の非常用電源の確保及び点検状況調査」の結果が公表されました。
この調査は、昨年発生した大阪北部を震源とする地震の際に、非常用電源に係る法定点検を実施していない病院があることが判明したことを受け、厚生労働省が全病院(8,392病院)を対象に行ったものです。調査@として、平成30年8月1日時点での非常用電源の保有の有無と点検の実施状況を把握し、その際に法定点検を未実施と回答した病院に対し、調査Aとして、令和元年6月1日時点での点検の実施状況を調査しています。
○調査@ 非常用電源の保有の有無と点検の実施状況(平成30年8月1日時点)
- 電気事業法に基づく非常用電源の確保
- できているのは、全体の92.9%
- 上記のうち、点検を実施しているのは91.7%
- 非常用電源が確保しているものの点検を実施していないのは、563病院
- 非常用電源が確保できていないのは、513病院
- 消防法に基づく非常用電源
- できているのは、全体の95.1%
- 上記のうち、点検を実施しているのは94.2%
- 非常用電源が確保しているものの点検を実施していないのは、226病院
- 非常用電源が確保できていないのは、333病院
- 建築基準法に基づく非常用電源
- できているのは、全体の60.7%
- 上記のうち、点検を実施しているのは89.7%
- 非常用電源が確保しているものの点検を実施していないのは、301病院
- 非常用電源が確保できていないのは、2,668病院
○調査A 点検の実施状況(令和元年6月1日時点)
平成30年8月1日時点で、非常用電源が確保しているものの点検が未実施と回答した病院の令和元年6月1日時点での点検の実施状況は、次のとおりです。
- 電気事業法
- 実施済…62.3%
- 消防法
- 実施済…84.6%
- 建築基準法
- 実施済…62.5%
なお、点検の実施状況はいずれも高い割合ですが、調査Aに対する回答割合が、電気事業法57.5%、消防法65.9%、建築基準法55.8%と、かなり低いため、実態がどれだけ反映されているのか疑問は残ります。
詳しい統計は、以下のサイトでご確認ください。
厚生労働省「病院の非常用電源の確保及び点検状況調査の結果」
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。
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