医療福祉の労務情報
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文書作成日:2021/05/31


 今回は、採用面接時の質問内容についての相談です。




 以前、役所から送られてきた資料に、採用面接で家族に関することを質問することは不適切です、と記載されていました。これまで面接の空気を和らげるために、家族に関する質問などをしていましたが、なぜ問題があるのでしょうか?




 たとえ面接の空気を和らげるためであっても、家族に関することなど、適性と能力に関係がない事項を採用面接時に質問し把握することは、就職差別につながるおそれがあります。この機会にその他の項目についても、不適切な質問をしていないか確認しましょう。




 2018年度にハローワークが、不適切な採用選考の実態について把握した状況によると、応募者から「本人の適性・能力以外の事項を把握された」との指摘があったもののうち、家族に関することが42.9%を占めました。面接者が悪気なく、面接の空気を和らげるためにさまざまな質問をするケースが多いようですが、適性や能力に関係がない事項を採用面接時に質問し把握することは、就職差別につながるおそれがあります。不適切な質問の例としては下表のようなものが示されています。

 「いままでもそのように質問してきたから」「差別するつもりはないから」といった判断で、質問内容を見直さないでおくと、不適切な質問に該当している危険性があります。この機会に、自院の採用面接における質問について問題がないか確認しましょう。

【家族に関すること】

×「家族構成を教えてください」
×「父親の勤務先を教えてください」

不適切な理由:
本人の責任でない事柄で採否を判断しようとしているとみなされます。

【住宅に関すること】

×「家は持ち家ですか、借家ですか」
×「家の周辺にどんな施設がありますか」

不適切な理由:
採用後、医院に損害を与えた場合の補償能力を判断したり、家柄や育ちの良否を推量し偏見をもって応募者の人格を判定することにつながるおそれがあります。

【思想・信条にかかわること】

×「尊敬する人物は誰ですか」
×「愛読書は何ですか」

不適切な理由:
憲法で保障されている個人の自由に属することであり、採用選考の場で持ち出すことは、基本的人権の侵害にあたると判断されます。

【男女雇用機会均等法に抵触すること】

×「結婚、出産しても働き続けられますか」

不適切な理由:
このような質問を行うことは、男女雇用機会均等法等の趣旨に違反する採用選考につながります。


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